所得税、消費税、法人税などの国税については、クレジットカード納付ができます。
便利なのですが、1%弱の手数料の負担が発生するのがひっかかりますね。
そこで今回は、国税のクレジット納付で手数料がかからない方法をご紹介いたします。
目次
手数料なしで国税をクレジットカード納付する方法
Amazon Pay又は楽天ペイを利用してスマホ決済する
所得税、消費税、法人税などの国税をクレジットカードで納付できるのは便利ですが、手数料が結構かかるのが気にかかります。しかし、国税を手数料無料でクレジットカードから納付する方法があるのです。
その方法とは、Amazon Payまたは楽天ペイを利用してスマホ決済するものです。
以下でその手続について説明いたします。
国税スマホ決済で納付可能な国税
国税スマホ決済で納付が可能な税目は、次より確認してください。所得税(申告所得税及び復興特別所得税)、消費税、法人税、地方法人税、相続税、贈与税はもちろん納付可能です。
→スマホアプリ納付が可能な税目を教えてください。(国税庁)へ
手数料なしで国税をクレジットカード納付|Amazon Pay
Amazon Payを使えば手数料がかからない
2022年12月から、Amazon Payで、所得税や消費税、法人税等の国税の支払ができるようになっています。これに国税のスマホアプリ納付、Amazonギフトカードをうまく使えば、手数料無料でクレジットカード納付ができるのです。
この方法のメリット
1 | 銀行へ行かなくても国税の納税ができる |
2 | 国税クレジットカード納付ならかかる手数料が無料になる |
3 | Amazon Payは、他のPAY払いとは異なり、どのクレジットカードでも利用できる |
4 | Amazonギフトカードをチャージすると、クレジットカードのポイントがつく (多くのカードは税金納付の場合には、ポイントがつかないか半分になる) |
5 | クレジットカードによっては、Amazonギフト券チャージキャンペーンをしていることがある |
この方法の注意点
1 | 納税は、一度に30万円まで (30万円を超える場合は、複数回に分ける必要あり) |
2 | Amazonギフトカードにチャージしてから残高に反映されるまで時間がかかる場合がある |
3 | 振替納税手続き済みの場合は、事前に税務署に連絡して解約しないと二重納付になる |
Amazonギフトカードをチャージ
まずは、Amazonギフトカードに納税額分をチャージします。その前提として、Amazonアカウントが必要ですので、もし持っていない場合は、事前にAmazonアカウントを登録しましょう。
法人の場合、必ずしも法人名義のAmazonアカウントがなくても、個人名義のものでも大丈夫です。
この方法での納税後、法人と個人で精算すればいいのです。
なお、Amazonギフトカードチャージは、スマホでなくても、パソコンから事前にチャージしておくこともできます。
Amazonギフトカードチャージ画面には次よりアクセスしてください。
→Amazonギフトカード チャージへ
なお、チャージ画面右上には、「\5,000」「\20,000」「\40,000」と表示されていますが、4つ目で円単位の金額が指定できますので、税額合計ピッタリをチャージしましょう。あとで経理が楽です。
一度にチャージできる上限が500,000円ですので、それ以上の税額の場合は、チャージを複数回行ってください。
税額合計分を入力したら「今すぐ購入」ボタンをクリック又はタップします。
支払方法の選択でクレジットカードを指定します。
注文が確定すると、少し時間がかかる場合がありますが、ギフトカードの残高にチャージされます。
この少し時間がかかる場合があるので、納税期限間際だと問題になることも予想されます。
また、クレジットカードの安全面を考慮して、あまり使用していない場合や多額な場合にクレジットカード会社からストップがかかることがあるようです。
したがって、Amazonギフトカードへのチャージは、早めに行っておいてください。
手数料なしで国税をクレジットカード納付|楽天Pay
楽天Payを使えば手数料がかからない
2023年12月21日から、楽天Payでも、所得税や消費税、法人税等の国税の支払ができるようになりました。これに国税のスマホアプリ納付、楽天キャッシュをうまく使えば、手数料無料でクレジットカード納付ができるのです。
この方法のメリット
1 | 銀行へ行かなくても国税の納税ができる |
2 | 国税クレジットカード納付ならかかる手数料が無料になる |
4 | 楽天キャッシュにチャージすると、クレジットカードのポイントがつく (多くのカードは税金納付の場合には、ポイントがつかないか半分になる) |
この方法の注意点
1 | 納税は、一度に30万円まで (30万円を超える場合は、複数回に分ける必要あり) |
2 | 楽天キャッシュにクレジットカードからチャージできるのは、楽天カードのみ |
3 | 楽天キャッシュにクレジットカードからチャージできるのは、楽天カードのみ |
4 | 楽天キャッシュへのチャージ上限がある。1ヶ月50万円、1回50万円 |
5 | 振替納税手続き済みの場合は、事前に税務署に連絡して解約しないと二重納付になる |
※楽天キャッシュのチャージ上限については、次をご確認ください。
→ 楽天キャッシュ ルール(楽天キャッシュ)
楽天キャッシュをチャージ
まずは、楽天キャッシュに納税額分をチャージします。楽天キャッシュとは、楽天グループのオンライン電子マネーのことです。その前提として、楽天アカウントが必要ですので、もし持っていない場合は、事前に楽天アカウントを登録しましょう。
法人の場合、必ずしも法人名義の楽天アカウントがなくても、個人名義のものでも大丈夫です。
この方法での納税後、法人と個人で精算すればいいのです。
なお、楽天キャッシュは、スマホでなくても、パソコンから事前にチャージしておくこともできます。
楽天カードから楽天キャッシュへのチャージ方法を次を参照してください。
→楽天カードから楽天キャッシュへチャージへ
税額合計分を入力したら「チャージする」ボタンをクリック又はタップします。
注文が確定すると、少し時間がかかる場合がありますが、楽天キャッシュの残高にチャージされます。
納税期限間際だと、チャージが楽天キャッシュの残高に反映されるのに時間がかかって問題になることも予想されます。
したがって、楽天キャッシュへのチャージは、早めに行っておいてください。
国税スマホ決済で国税を納付する
ここからは、スマホ(スマートフォン)を使っていきます。「国税スマートフォン決済専用サイト」にアクセスします。
→国税スマートフォン決済専用サイトへ
最初の画面で「注意事項について同意しました」にチェックをつけ「次へ」をタップ。
次画面の「支払方法の選択」で「Amazon Pay」又は「RPay」(楽天ペイ)を選択し「次へ」をタップします。(次の画面に楽天ペイはありませんが、最新画面では楽天ペイは一番下に表示されます)
続いて「納付情報の入力」画面で納税者の情報を入力します。法人の場合は、氏名欄に会社名を入力します。
「納付情報の入力」が完了したら「次へ」をタップします。
次は「納付内容」の指定で、まずは「納付税目」を選択します。
法人税や地方法人税を納付する場合は、「全て見る」をタップして税目を選択し、課税期間や申告区分、税額を入力します。
税額等の入力が完了したら「次へ」をタップします。
(1)Amazon Payを選択した場合は、「Amazonへログイン」画面になります。
「Amazon Pay」ボタンをタップし、次画面よりギフトカード残高が足りることを確認して「続行」をタップしします。
(2)楽天ペイを選択した場合は、いきなり「納付情報の確認」画面になります。
「納付情報の確認」画面で「納付」をタップすれば納付完了です。
「納付手続の完了」画面が表示されます。メール「国税のスマホアプリ納付手続き完了のお知らせ」が送付されてきますので確認しましょう。
Amazon Payや楽天ペイの利用履歴画面で納付状況を確認することはできますが、届いたメールをしっかり保存してください。
地方税は楽天ペイで
国税は、Amazon Payを使うと手数料なしでクレジット納税ができるのですが、残念ながら地方税(固定資産税、住民税、自動車税など)の納付では、Amazon Payは利用できません。地方税は、楽天ペイを利用することで、同様に手数料なしで納付ができます。
・地方税(固定資産税、住民税、自動車税など)を手数料なしでクレジットカード納付する方法(楽天ペイ)
まとめ
今回は、Amazon Payや楽天ペイを使った国税のクレジット納付で手数料がかからない方法をご紹介しました。税金は高額なことがあり、クレジットカード納付手数料もバカにできません。
今回ご紹介した方法で、手数料なしで納税をしましょう。
【投稿者:税理士 米津晋次】