税金がクレジットカードで納付できるようになっています。
クレジットカード納税でしたら、わざわざ銀行に行かなくても納税できますし、クレジットカードのポイントも貯まります。
でも、手続きが難しかったら使えないですよね。
そこで7月の所得税予定納税(国税)に引き続き、私が実際に個人事業税(地方税)の第1期納税を、クレジットカード納税で納税してみました。
7月の国税のクレジットカード納付は、とても簡単でしたが、今回の愛知県税のクレジットカード納税はどれほど簡単なのか、それとも難しいのか、その状況を詳しくお知らせします。
目次
個人事業税の納税はクレジットカード納付できるのか?
私のような個人事業主は、前年の所得により個人事業税が課税されます。サラリーマンの方には、課税されない税金です。
この個人事業税は、対象年の翌年8月末と11月末の2回で納税します。
忘れたころに届くドキッとする税金です。
ちょうど、今月(8月)は、第1期の納税の時期ですので、今回はクレジットカード納付をやってみたいと思います。
でも、そもそも個人事業税が愛知県では、クレジットカード納付の対象になっているのでしょうか。
クレジットカード納付ができる税金
愛知県では、どの税金がクレジットカード納税の対象になるかを確認しました。→インターネットを利用したクレジットカード納税について(愛知県)
利用対象の税金 |
自動車税、個人事業税、不動産取得税 ほか |
県税では、主要な税金はクレジットカード納税の対象になっています。
個人事業税もクレジットカード納税ができるということが確認できました。
第一関門クリアです。
使えるクレジットカードの確認
個人事業税もクレジットカード納税ができることがわかりましたが、まだほかに確認すべきことがあります。それは、使う予定のクレジットカードが、クレジットカード納税ができるカードになっているかどうか、ということです。
どのクレジットカードでも、クレジットカード納付できる訳ではないからです。
利用できるクレジットカード |
VISA、MasterCard、JCB、AmericanExpress、Diners Club、TS CUBIC CARD |
(出典:愛知県)
「インターネットを利用したクレジットカード納税について」のサイトでは、「TS CUBIC CARD」が掲載されていませんが、「愛知県県税 クレジットカードお支払サイト」では、利用可能になっています。
私が使いたいクレジットカードは、この中にちゃんとありました。
第二関門クリアーです。
個人事業税をクレジット納税する準備
個人事業税のクレジットカード納税ができることと、使いたいクレジットカードも大丈夫ということは確認できました。それでは、すぐにクレジットカード納付の手続きをスタートしたいところですね。
でも、クレジットカード納付をする前にまだやることがあるのです。
個人事業税の口座振替停止(預金口座振替解約届)
ところで、私は今までは個人事業税の納付も口座振替でやっていました。このまま個人事業税の納付をクレジット納税で納付しても、振替納税もそれに関係なくされて二重に納税してしまうことになります。
そこで、個人事業税の口座振替を停止する手続きが事前に必要になります。
愛知県の場合、口座振替を停止するには、「預金口座振替解約届」を県税事務所に提出します。
所轄県税事務所に連絡して、用紙を送付してもらいましょう。
解約届が前月25日までに県税事務所に到達しない場合は、口座振替がされてしまうようですので、解約届の提出は、余裕を持って早めに行ってください。
クレジットカードができる納税通知書の入手
個人事業税の振替納税を停止しても、まだ準備OKではありません。愛知県のクレジット納税の場合、「納付番号」「確認番号」が印刷されている納税通知書が必要になります。
通常の「個人事業税納税通知書」には、「納付番号」「確認番号」が印刷されていません。
県税事務所へ連絡して、クレジット納税ができる納税通知書を送付してもらいましょう。
私が今回送付してもらった個人事業税納税通知書は次のものです。
「納付番号」と「確認番号」が印刷されています。
個人事業税クレジットカード納税をやってみよう
それでは、実際に個人事業税のクレジットカード納税をやってみましょう。愛知県県税 クレジットカードお支払サイト
愛知県税のクレジットカード納付は、「愛知県県税 クレジットカードお支払サイト」より行います。→ 愛知県県税 クレジットカードお支払サイト
注意事項の確認
「お支払い手続き前の確認」が掲載されていますので、その内容を確認しましょう。すでにチェックした「納付番号」「確認番号」が印刷されている納税通知書があるか、利用できるクレジットカードか、決済手数料がかかること、取り消し変更ができない、領収証書が発行されないこと、などです。
決済手数料の確認
クレジットカード納税を使うか、使わないかの判断には、決済手数料がいくらなのかが重要です。(出典:愛知県)
国税のクレジットカード納税と同じく、単純に納税額に割合をかけるのではなく、10,000円ごとにかわるのがポイントですね。
こちらも画面右で、決済手数料の試算ができるようになっていますので、納税予定額を入力して確認してください。
納税額がちょうど○万円になれば、決済手数料の料率は0.78%になります。
国税は0.82%でしたから、愛知県は、国税より少し安いですね。
○万円を少し超えると決済手数料の料率の等級が上がりますので注意が必要です。
たとえば、納税額が10,000円ちょうどなら、決済手数料は税込78円(0.78%)です。
しかし、納税額が10,100円なら、決済手数料は税込157円(1.57%)になってしまいます。
損得だけなら、これ以上の割合でポイントがつくクレジットカードを利用しないと、損をすることになります。
私の使うクレジットカードのポイント還元率は、1%ですので、大丈夫です。
確認したら、画面下部の「上記の注意事項を確認しました」にチェックをつけ、その下の「同意して次へ」ボタンを押します。
納付情報の入力
「納付情報の入力」画面になります。まずは、利用者情報を入力しましょう。
納税通知書の「領収済通知書」に印字された「納付番号」「確認番号」を入力します。
「納付番号」には、ハイフンを省略して入力することに注意しましょう。
「確認して次へ」をクリックします。
支払情報を入力
続いて「支払情報を入力」です。画面の「納付情報」には、納付番号、確認番号、お支払先、税目、登録番号または固有(整理)番号、年度、期別申告区分、納付書合計額、決済手数料(消費税込)、合計金額が表示されますので、内容を確認してください。
支払情報(クレジットカード情報)の入力
同じ画面の「支払情報」に、クレジットカード情報を入力します。入力が完了したら「確認して次へ」ボタンを押します。
内容の確認
「内容の確認」画面に、今まで入力した内容が表示されます。内容を確認して問題がなければ、画面下部の「支払いを行う」ボタンを押します。
「支払手続完了」画面が表示されれば、これでクレジットカード納税は完了です。
入力したメールアドレスに「【愛知県県税】お支払手続き完了のご案内」が届きます。
確認しましょう。
まとめ
今回は、実際に私が個人事業税第1期の納税をクレジットカード納税でやってみた様子をお知らせしました。途中、難しいところはほとんどなく、おそらくあなたも簡単にできることでしょう。
金融機関へわざわざ行く必要もなく、24時間いつでも納税できる、ポイントがつく、などのメリットがありますが、
振替納税停止手続きが事前に必要ですし、「納付番号」「確認番号」の記載された通知書を入手すること、決済手数料がかかるところも注意点です。
やってみようという方は、まずはトライしてみましょう。
【投稿者:税理士 米津晋次】