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確定申告のやり方・手順|初めてでわからない方へやさしく手順を説明

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確定申告初心者

確定申告をしたことがない人にとって、確定申告のやり方がわかりません。

何をどのような手順でやれば確定申告が終わるのか、想像もつかないかもしれませんね。

そこで今回は、確定申告がはじめての人のために、確定申告のやり方・手順について説明しましょう。

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確定申告のやり方・手順|確定申告の流れ

確定申告の流れ・全体

確定申告の全体的な流れを簡単に説明すると次のようになります。

(1)申告に必要な情報・書類を集める
    ↓
(2)申告書を作成する
    ↓
(3)税務署に申告書を提出する

とてもわかりにくいと思われる確定申告も、このように手順に分解するとシンプルですね。


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確定申告のやり方・手順|申告に必要な情報・資料を集める

確定申告に必要な情報を集める

確定申告を始める際に最初にやることは、情報を集めることです。
特に初めて確定申告をする方にはこれが重要です。

集めるべき情報としては、次のようなものが挙げられます。

確定申告の時期

確定申告をする時期は、通常は翌年の2月16日から3月15日です。

ただし、これより前からできる場合もありますし、この期間より後に確定申告をしてもいいこともあります。

特に確定申告の期限を確認することが大切です。

確定申告する内容

どのようなものを確定申告書に記載するのかを事前に調べておきましょう。

大きく分類すれば、
・どんな収入・所得を申告書に記載しなくてはならないのか。
・どんな所得控除を受けられるのか
・どんな税額控除を受けられるのか
です。

収入によっては、申告が必要ないものもあります。申告するかしないか選択できるものもあります。

申告すべきものを忘れては、あとから税務署に指摘を受けて、所得税だけでなく、延滞税なども払うことになってしまいます。

所得控除は、申告しなければ受けられませんから、どれが自分に該当するのかを洗い出しましょう。

たとえば、多額の医療費を支払った場合の医療費控除は受けられるのか確認しましょう。

税額控除でポピュラーなのは、住宅ローン控除です。

自分は住宅ローン控除を受けられる条件をすべて満たしているのかを確認することが必要です。


わからなければ、遠慮なく税務署へ電話をしましょう。
確定申告時期には、相談員も増員されています。

所轄税務署はどこか

確定申告書を、いったいどこへ提出すればいいのかを最低限確認する必要がありますね。

確定申告書は、原則、住所地の所轄税務署へ提出します。

初めて確定申告する人や引っ越しされた人は、所轄の税務署がどこかがわからないと思います。

インターネットなどで調べておきましょう。
「〇〇市 税務署」のキーワードで検索すれば表示されます。

もちろん、どこかの税務署に電話しても教えてもらえます。

臨時確定申告会場の場所・期間

例年確定申告の時期になると、臨時に確定申告会場が各地に設けられます。

税務署では狭かったり、交通の便が悪かったりして、大勢の申告者に対応できないからです。

どこに臨時の確定申告会場が設けられ、その期間はいつからいつまでなのかを確認しましょう。

はじめの確定申告の場合は、この臨時に開設される確定申告会場を行かれることをおすすめします。

親切に対応してもらえます。

確定申告で必要な書類を集める

確定申告では、多くの用紙や証明書などが必要になります。
はじめての人だとびっくりするでしょう。

確定申告をするには、これらの用紙や証明書を事前に準備しなければなりません。

申告書・明細書用紙の入手

確定申告で使用する用紙の多くは、税務署の指定様式です。

確定申告書にも2種類ありますし、計算書・計算明細書は多くの種類があります。

事前に自分が必要な用紙類を洗い出し、それを税務署窓口で入手しましょう。

インターネットの国税庁ホームページから様式のダウンロードができますので、利用しましょう。

 → 確定申告用紙令和元年(2019)分のダウンロード2020年提出

また、国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」で申告書等を作成する場合は、わざわざ各種用紙を入手することは不要ですので便利ですよ。

 → 確定申告書等作成コーナー(国税庁)

各種証明書等の入手

確定申告で、所得控除や税額控除、特例を受けるためには、申告書と一緒に提出することが要求される各種証明書等を取り寄せておかなくてはなりません。

次のものが代表的なものです。
・源泉徴収票(給与所得や公的年金所得)
・社会保険料控除証明書、生命保険控除証明書
・住宅ローンの年末残高証明書
・特定口座年間取引報告書
・住民票や登記事項証明書


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確定申告のやり方・手順|申告書等を作成する

確定申告書の記載にも順番がある

集めた書類をもとにして、確定申告書や明細書に記入していきます。

確定申告書への記入にも順番があります。

税務署で配布したり、国税庁ホームページでダウンロードできる「確定申告の手引」をご覧ください。

記入すべき順番に沿って説明してくれています。

 → 確定申告に関する手引き等(国税庁)

不明点は税務署に質問しよう

確定申告書や計算明細書を記入していて、もしわからないところがあれば、税務署に電話をしてください。

通常の確定申告時期には、少し繋がりにくいかもしれませんが、相談員も増員されていますので、それほど待たなくて相談員へもつながるはずです。

インターネットで調べる

確定申告書を作成していて困ったら、インターネットで検索すると、わかりやすく説明しているサイトがあったり、解決策が見つかったりするかもしれません。

ただし、その情報は正しいとは限りません。

できるだけ、役所のサイトか、専門家のサイトを見るようにしましょう。


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確定申告のやり方・手順|税務書に提出する

確定申告書を税務署窓口で提出する

確定申告書の作成ができたら、申告書を税務署窓口で提出しましょう。

ただし、税務署受付窓口では、内容を細かく見てくれる訳ではありません。
受付するだけだと思ってください。

申告書に自信がない人は、税務署へ行くのではなく、確定申告時期に臨時開設される確定申告会場へ持っていきましょう。

そこでは、申告書の書き方がわからない人に親切に対応してもらえます。

確定申告書を郵送で税務署に提出する

申告書に自信がある人は、混雑している税務署や確定申告会場にわざわざ行かなくても、郵送で確定申告書を提出することができます。

 → 参考:作成した申告書は税務署に送付することもできるのですか(国税庁)

控え用に申告書をコピーしたもの、マイナンバー書類と、切手を貼った封筒も同封してください。

申告書のコピーを同封するのは、申告書に受付印が押されているものを保管したいからです。

e-tax電子申告で確定申告書を提出する

e-taxと呼ばれる電子申告システムがあります。

これを利用すると、インターネットを使って確定申告書を電子的なデータのまま、税務署へ提出することができます。

ただ、e-taxを利用するときは、電子証明書やそれを読み取る装置が必要となります。
初めての利用のときは、はっきりいって大変です。

年1回ですので、電子申告をするようりも、国税庁ホームページの「確定申告作成コーナー」で入力してものをプリンターで印刷して、それを郵送か窓口へ提出することをおすすめします。




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まとめ

今回は、確定申告がはじめての人のために、確定申告のやり方・手順について説明しました。

全体を理解することがまずは大切です。

臨時開設される確定申告会場を利用するときでも、ある程度確定申告について勉強して、申告書もある程度書いてから行きましょう。




【投稿者:税理士 米津晋次

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