税務調査の時期による違い|7-12月、1-3月、4-6月

税務調査

誰もがいやがる税務調査。

調査の時期によって違いがあるのでしょうか。

じつは、違いがあるのです。

そこで今回は、税務調査の時期による違いを説明しましょう。


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税務調査の時期による違い|7-12月


税務署の事業年度は7月から翌年6月まで


上場企業の事業年度は、4月から翌年3月がほとんどですね。

3月決算です。

それに対し、税務署の事業年度(「事務年度」といいます)は、7月から翌年6月までなのです。

なぜ税務署の事務年度は、そんな中途半端な期間なのでしょうか。


それは、税務署の人事異動が7月にあり、1/3程度が異動になるからです。

1/3とはすごく高い異動割合ですね。

企業と癒着して不正をしないように、約3年で異動することになっているのです。

この人事異動の時期に合わせて、税務署の事務年度は、7月から翌年6月までとなっているのです。



7月から12月は張り切って税務調査する


異動が終わって新事務年度になれば、誰でもリフレッシュして「がんばろう」と思いますよね。

税務署員も同じです。

新事務年度になった7月から12月までの6ヵ月間は、期間も長いので、大きな調査案件にも取り組める時期です。

税務署の調査官は、力が入っている時期ということです。

7月から12月は、税務調査の「最盛期」という言葉が適当なのかもしれません。


ナナジュウニ


なお、この税務調査の最盛期である7月から12月のことを「ナナジュウニ」といいます。




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税務調査の時期による違い|1月から3月


1月から3月は税務調査できない


次の1月から3月の時期はというと、所得税確定申告の時期です。

所得税確定申告の受付は、2月16日から3月15日です。
贈与税の申告の受付も同じ時期です。

しかし、住宅ローン控除や医療費控除などで還付を受ける申告は、1月から受付が始まります。

また、3月16日以降も、消費税の申告期限が3月31日ですし、個人の期限後申告も多く、受け付けた申告書内容のチェックも始まります。

この1月から3月の時期は、ずっと個人の申告が集中し、税務署が一番忙しい時期なのです。

さらに、個人の方は、申告書の書き方がわからない人も多く、税務署や確定申告会場に来た納税者に対しては、手取り足取り指導しながら申告書を作成します。

企業の申告のように、申告書を受け付けるだけでは済まないのです。

したがって、個人担当の税務署員だけでは対応できず、企業担当の法人課税部門の調査官も、所得税確定申告の応援にまわることが多くなります。

その結果、この1月から3月の期間は、個人担当の調査官が税務調査をする時間的余裕がないのは当然ですが、企業担当の調査官も、企業の税務調査はなかなかできない時期なのです。

また、税務署と税理士会との間でも、この時期には出来る限り税務調査をやらないようにしましょう、という合意があるほどです。

税務署員も税理士もこの時期は一番の繁忙期で、税務調査どころではないのです。

お互いに忙しいから、1月から3月は税務調査はやめましょうね、ということです。


カクシンキ


なお、この1月から3月のことを「カクシンキ」といいます。




税務調査の時期による違い|4月から6月



「税務調査モード」に戻る4月から6月


3月末で所得税や個人の消費税の申告が終わると、税務調査官は、やっと「税務調査モード」に戻れます。

ただ、4月から6月と期間は3ヵ月で短く、人事異動の可能性を考えると、ナナジュウニ(7月から12月)と比較すると、大きな案件に取り組みしにくく、短期間で終わりそうな税務調査を行なう傾向にあります。

4月から6月は重点ポイントに絞った税務調査


だからといって、4月から6月の税務調査は、税務署員の力が入っていない訳ではありません。

この4月から6月に行われる税務調査は、短期間で済むように、問題のあるところだけに重点を絞ってしっかり調査・指摘する傾向があります。

ほかにも、この4月から6月の期間では、やはり短期間で済むように、小規模個人事業者や小規模会社に税務調査をする傾向にもあります。


どちらの税務対象も、とにかく短期間で終わりたい、というのが調査官が意識していることです。

したがって、税務調査中もできるだけ調査に協力し、早く終わらせるという方針で対応するといいでしょう。


ヨンロク


なお、この4月から6月のことを「ヨンロク」といいます。



まとめ


今回は、税務調査の時期による違いを説明しました。

税務調査の時期による違いがあるのです。

税務調査を受ける際には、時期による税務署側の姿勢の違いを理解して、
税務調査を受けるようにしましょう。




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