国税のクレジットカード納税開始|メリット、注意点、利用方法等

クレジットカード納税

クレジットカードは便利ですよね。

2017年からは、所得税などの国税の納付もクレジットカードを利用できるようになりました。

そこで今回は、国税クレジットカード納税・納付について説明しましょう。

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目次

国税のクレジットカード納税|2017年開始

クレジットカード納税とは

「クレジットカード納税」や「クレジットカード納付」とは、インターネット上でのクレジットカード支払の機能を利用して、税金を納付する手続のことです。

国税のクレジットカード納税が2017から開始

所得税や消費税などの国税のクレジットカード納税・納付が、2017年1月4日の午前8時30分よりスタートしました。

これまで、市町村への地方税の納付で「クレジットカード納税・納付」は導入されていましたが、国税は未導入でした。

国税のクレジットカード納税・納付は、専用の「国税クレジットカードお支払サイト」から納付手続きをします。

地方税のクレジットカード納税・納付は限定だが国税はすべて対象

先にクレジットカード納税・納付が導入されていた地方税ですが、クレジットカード納税・納付を利用できる税金の種類は限定されています。

利用できる地方税は、自動車税や固定資産税などです。

それに対して、2017年から始まった国税のクレジットカード納税・納付は、国税すべてについて利用可能になっています。

所得税や消費税、相続税、贈与税といった誰でも知っている税目はもちろんですが、印紙税やたばこ税、登録免許税といったマイナーな税金もクレジットカード納税・納付が可能になっています。

さらに、このような本税だけでなく、附帯税と呼ばれている加算税や延滞税も国税クレジットカード納税・納付を利用できます。

◆国税クレジットカード納税・納付が可能な税目一覧

利用可能な国税の税目を一覧にすれば、次のようになります。

・申告所得税及び復興特別所得税
・消費税及び地方消費税
・法人税(連結納税を含む)
・地方法人税(連結納税を含む)
・相続税
・贈与税
・源泉所得税及び復興特別所得税(告知分のみ)
・源泉所得税(告知分のみ)
・申告所得税
・復興特別法人税(連結納税を含む)
・消費税
・酒税
・たばこ税
・たばこ税及びたばこ特別税
・石油税
・石油石炭税
・電源開発促進税
・揮発油税及び地方道路税
・揮発油税及び地方揮発油税
・石油ガス税
・航空機燃料税
・登録免許税(告知分のみ)
・自動車重量税(告知分のみ)
・印紙税

※「告知分」とは、税務署長が行う納税の告知のことをいいます。

ただし、源泉所得税(告知分以外)は、2017年6月からの開始予定になっています。

国税クレジットカード納税・納付が利用可能なクレジットカード

国税クレジットカード納税・納付が利用できるクレジットカードは、次のものです。

・Visa
・Mastercard
・JCB
・American Express
・Diners Club
・TS CUBIC CARD

card

国税クレジットカード納税・納付は、家族分の国税納付にも利用できる

国税クレジットカード納税・納付については、自分の税金だけでなく、家族の国税についても利用することができます。

その場合は、入力画面の「利用者情報」に家族の情報を入力します。

国税クレジットカード納税・納付を利用した場合のカード利用明細の表示

国税クレジットカード納税・納付を利用した場合、クレジットカードの利用明細には、たとえば、次のように表示されます。

・「申告所得税及復興特別所得税」または「シンコクショトク/フッコウゼイ」
・「消費税及地方消費税」または「ショウヒ/チホウショウヒゼイ」
・「法人税」または「ホウジンゼイ」

なお、利用明細に記載される金額は、納税額と決済手数料を合計した金額となります。

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国税のクレジットカード納税|メリット

国税クレジットカード納税・納付のメリットとして、次のことがあげられます。

国税クレジットカード納税・納付は24時間利用可能

国税クレジットカード納税・納付は、夜間休日を問わず、24時間いつでも利用することが可能です。

銀行や税務署窓口にいかなくても納税できるのも便利です。

これらが、国税クレジットカード納税・納付の最大のメリットでしょう。

国税クレジットカード納税・納付なら実際に払うのを遅らせられる

国税クレジットカード納税・納付を利用すれば、実際に口座から引き落としになるのは、後日にできます。

法定納期限内に「国税クレジットカードお支払サイト」で手続きを完了すれば、たとえカード利用代金の引き落とし日が法定納期限よりも後になった場合でも、延滞税は発生しません。

国税クレジットカード納税・納付にはカードポイントがつく

国税クレジットカード納税・納付を利用した場合であっても、通常の買い物で利用した場合と同じように、クレジットカードのポイントがつきます。

後で説明しますが、カード手数料が負担になっても、カードのポイントがつけば、これも国税クレジットカード納税・納付の魅力になりますね。

国税クレジットカード納税・納付の支払回数が選択できる

クレジットカードですから、一括払い、分割払いの選択ができますし、リボ払いも利用できます。

さらに、分割払いは、3回、5回、6回、10回、12回から選択できます。

通常、税金の納付は一括ですから、この点は便利ですね。

ただし、リボ払い手数料などがさらにかかることになります。

また、カード会社によっては、支払方法が選択できない場合もあります。

国税のクレジットカード納税|注意点・デメリット

国税クレジットカード納税・納付を利用する場合の注意点・デメリットについてまとめてみます。

国税クレジットカード納税・納付には手数料がかかる

国税のクレジットカード納税・納付を利用すると、税額1万円ごとに76円(税込82円)の手数料が発生します。

・1円~10,000円:税込82円
・10,001円~20,000円:税込164円
・20,001円~30,000円:税込246円
・30,001円~40,000円:税込328円

という具合です。

したがって、たとえ税額が100円でも76円の手数料が発生してしまいます。

普通、買い物でクレジットカードを利用する場合の手数料は、利用者側ではなくお店側が負担しています。

国税クレジットカード納税・納付は、納税者が手数料を負担します。

この手数料が必要な点が、現金納付や振替納税、ダイレクト納税といったほかの納税手段との大きな違いですね。

◆手数料を納税者が負担する理由

どうして国税クレジットカード納税・納付の場合に、手数料を納税者が負担するのでしょうか。

それは、国税クレジットカード納税・納付のしくみでは、カード会社が国へ税金を立替納付した後、利用者から代金を回収することになっているからです。

つまり、カード会社には、貸倒リスクがあるのです。

それに対して、納税者は、国税を実際に支払うのを遅くできる利益を得ることになります。

このような理由から、国税クレジットカード納税・納付を利用した場合には、納税者側が手数料を負担することになっています。

国税クレジットカード納税・納付は、金融機関窓口やコンビニ、税務署窓口では使えない

国税クレジットカード納税・納付は、上で説明したように、専用サイトの「国税クレジットカードお支払サイト」で利用するしくみになっています。

したがって、通常クレジットカードを利用する場合のように、金融機関やコンビニエンスストア、税務署の窓口では利用できません。

国税クレジットカード納税・納付には限度額がある

国税クレジットカード納税・納付の利用については、限度額があります。

◆クレジットカードの限度額

一つは、クレジットカードの支払限度です。

クレジットカードを使いますので、利用するクレジットカード自体の1ヵ月の利用限度額までしか使えません。

通信販売でクレジットカードを使う場合と同じですね。

◆税額1000万円未満

国税クレジットカード納税・納付のもうひとつの限度は、「税額1000万円未満」というものです。

いくらクレジットカードが最上位の「ブラックカード」で、利用限度が1000万円以上だとしても、「税額1000万円未満」の限度があります。

ただし、多くの人は、クレジットカード限度額の方が圧倒的に少額ですから、この「税額1000万円未満」という限度は忘れてもいいくれいですね。

国税クレジットカード納税・納付は、ボーナス払いは利用できない

国税クレジットカード納税・納付をする場合には、買い物する場合のように「ボーナス払い」は選択することができません。

分割払い、リボ払いを利用することは可能です。

国税クレジットカード納税・納付は領収書が発行されない

所得税等の国税をクレジットカードで納付した場合には、領収書が発行されないことも注意点です。

「国税クレジットカード納付お支払サイト」での納付手続終了時に表示される納付手続完了ページ画面を印刷するか、納付手続完了メールを保存することになります。

国税クレジットカード納税・納付は取り消しがきかない

国税のクレジットカード納税・納付を利用した場合には、完了した納付手続きを取り消すことができません。

国税クレジットカード納税・納付の支払回数の変更は原則できない

国税のクレジットカード納税・納付を利用した際に選択した支払回数について、原則として変更できません。

ただし、カード会社によっては対応してくれる場合がありますので、ダメもとで利用するカード会社へ問合せてみましょう。

国税クレジットカード納税・納付は納税証明書の発行が遅れる

国税クレジットカード納税・納付を利用した場合、納税証明書の発行を税務署に依頼しても、納税の情報がまだ税務署に届いておらず、発行ができない場合があります。

いったい、どれくらい遅れて納税の情報が税務署に伝わるかというと、2~3週間ほどといわれています。

納税証明書が早く欲しい場合には、国税クレジットカード納税・納付は使わないで、ほかの納税手段を使いましょう。

国税クレジットカード納税・納付に法人カードなどは使えるか

◆コーポレートカード(法人名義のクレジットカード)は使えるか?

国税クレジットカード納税・納付にコーポレートカード(法人名義のクレジットカード)が使える場合も使えない場合もあります。

使えるかどうかは、そのカード会社へ問合せましょう。

◆デビッドカードやプリペイドカードは使えるか

国税クレジットカード納税・納付にデビッドカードやプリペイドカードも利用できると便利ですね。

しかし、使える場合も使えない場合もありますので、利用したいカード会社へ確認しましょう。

国税のクレジットカード納税|利用方法

国税クレジットカード納税・納付のための準備品

国税クレジットカード納税・納付を利用する前に準備するものを確認しましょう。

用意するのは、次の2つです。

(1)国税の申告書や通知書など、納付する税目と金額がわかるもの

(2)クレジットカード

国税クレジットカード納税・納付は専用サイトから

上記で説明しましたように、国税クレジットカード納税・納付は、専用サイトである

・「国税クレジットカードお支払サイト」https://kokuzei.noufu.jp/

から手続きをします。

国税クレジットカードお支払サイト

利用規約の確認

最初に「ご利用に当たっての注意事項」が表示されていますので、その確認を求められます。

「□上記の注意事項を確認しました」にチェックをし、「同意」ボタンをクリックします。

国税クレジットカード利用規約の確認

納付情報の入力

次に、納付情報を入力します。

具体的には、次の項目を入力します。

・氏名(漢字)、氏名(カナ)
・郵便番号、住所
・電話番号(携帯電話など日中に連絡がとれるもの)
・整理番号(不明な場合は、空欄のままでOK)
・税務署(「お近くの税務署」ボタンから税務署を検索が可能)
・納付税目の選択(プルダウンメニューより)
・課税期間(例:「平成28年」)
・申告区分(「確定申告」など)
・納付税額

入力が完了したら「次へ」ボタンをクリックします。

国税クレジットカード納付情報の入力

クレジットカード情報の入力

利用するクレジットカードの次の情報を入力します。

・カード番号
・有効期限
・支払方法
・セキュリティコード

クレジットカード情報の入力

支払内容の確認

入力した次の情報の確認をします。

・お客様情報
・納付情報
・クレジットカード情報

確認OKなら「納付」ボタンをクリックします。

すると、

「納付手続は取消しできません。この納付手続により納付済となった国税については、納税の猶予等を受けることはできません。よろしいですか?」

のメッセージが表示されます。

「はい」ボランをクリックします。

国税クレジットカード支払内容の確認

納付手続きの完了

完了した納付手続情報が表示されますので確認します。

国税クレジットカード納税・納付の内容を後日確認することはできません。

表示されたこの納付手続の完了ページを印刷することをおすすめします。

納付手続完了メールの送信先を入力すると、納付手続完了メールが即時に送付されます。

件名は、「国税のクレジットカード納付手続き完了のお知らせ」です。

これも保存しましょう。

国税クレジットカード納付手続きの完了

まとめ

今回は、国税クレジットカード納税・納付について説明しました。

注意点についてよく確認のうえ、国税クレジットカード納税・納付を利用しましょう。

24時間いつでも自宅から納税が可能で、カードポイントがつくことも魅力ですね。

【投稿者:税理士 米津晋次

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